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みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

ボート・カヌー競技に491億円 住宅転用困難な選手村
オリ・パラ都民の会主催の第3回オリンピック会場調査

 10月18日、2020年オリンピック・パラリンピックを考える都民の会(「オリ・パラ都民の会」)主催の第3回オリンピック会場調査が行われ、約30人が参加しました。今回は、オリ・パラ都民の会がもとめてきた過大な施設計画の見直しで新たに選定された施設や見直しが行われていない施設を中心に調査を行いました。
 最初に訪問したのはメインスタジアムとなる新国立競技場予定地。従来の競技場はとり壊され、ザハド案による建設は世論に押されてストップしていました。しかし周辺の日本スポーツ振興センター関連の工事は進み、日本青年会館も解体中。人工基盤の準備も進められていました。霞ヶ丘都営住宅もとり壊しの運命です。オリ・パラ都民の会共同代表の横山聡さんは、メインスタジアムの建設費について、北京オリンピック(2008年)は513億円、ロンドンオリンピック(2012年)は900億円にもかかわらず、新国立競技場は1500億円を超える建設費。望ましい形に変えるように今後も要求していくと述べました。その後各施設の調査に向かいました。
 馬術競技は、夢の島の陸上競技場と野球場を壊して仮設の馬術競技場を造る予定が見直され、世田谷区の馬事公苑で開催することになりました。ここは1964年開催の東京オリンピックの時に使われた競技場。ヨット競技も当初は若洲オリンピックマリナーを100億円近くかけて整備する予定でしたが、神奈川県の江ノ島ヨットハーバーに変更されました。
 また夢の島公園には、当初、880億円かけてバスケットとバドミントン会場も造る予定でしたが、埼玉スーパーアリーナと武蔵野の森総合スポーツ施設に会場変更。アーチェリー会場もレイアウト変更により、緑豊かな木々を守る計画になりました。
 一方、問題の残る施設として、ボート・カヌー競技の海の森水上競技場を訪問。ここは491億円かけて整備されます。しかし海風の影響があることや水路の拡幅、軟弱地盤であることなど競技施設としてふさわしい場所かどうか課題が山積しています。オリ・パラ都民の会は、埼玉県が提案している戸田ボート場や彩湖に変更するよう運動しています。
 また晴海ふ頭に建設される超高層の選手村予定地も巡り、大会後の住宅転用が難しく計画通りに進んでいないこと、他の場所に仮設として建て、大会後、東北の被災地で利用してもらうことなどの提案が行われていることが報告されました。
 オリ・パラ都民の会共同代表の和食昭夫さんは、これまでの運動の結果、見直しが実りつつある。今後も実態を踏まえて都民の目線でさらに見直し進めていきたい。世界の人を迎え、選手の競技を保障して新しい時代のオリンピックに近づけていきたいと締めくくりました。