東京民医連

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みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

視角

 2月は、まだまだ寒い日が続く。しかし、着実に春は近づいている。2月3日は、節分。「節分」は読んで字のごとく「季節の分かれ目」で、豆まきは「季節の変わり目には邪気(鬼)が生じると考えられており、それを追い払うための悪霊ばらい」という一説がある▼第189通常国会が開かれている。今国会は、首相所信表明を行わず安倍首相は年頭の記者会見で、「積極的平和主義」を謳い「経済最優先」で「改革断行国会」と位置づけ、社会保障を削って軍事費を増やす予算案を提案▼前の国会で味をしめたのか「国保の都道府県化」「国保組合への国庫補助の削減」「混合診療に道を開く患者申出療養(仮称)」「入院時食事代の増額」などなど医療保険制度を一括して改悪しようと企んでいる▼現在、入院患者は一食につき260円を負担しているが随時ひきあげて、2018年には460円の負担にするという。もし、入院患者が「コンビニで、もっと安い食事買うから食事はいらない」と言って来たらどうするのだろう。糖尿食などの治療食は、どうするのだろう▼いま、「時代・政治の分かれ目」かもしれない。チラシをまいて、「悪霊ばらい」が、政治の世界にこそ必要だろう。そして「時代・政治の春」を引き寄せよう。「鬼は~、そと。福は~、うち!」(樹)