東京民医連

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みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

第1期平和学校 佐賀・長崎フィールドワーク 平和のため闘った人々に触れた

ヤフードーム13個分

 1日目。佐賀県東松島郡玄海町の九州電力・玄海エネルギーパークに行きました。ここは、ヤフードーム約13個分の敷地に玄海原発1~4号機や原発を学ぶためのサイエンス館、公園などの施設が並んでいます。サイエンス館は映像や模型、ゲーム等を通して原発に親しむ施設で、予備知識なく来たら「原発いい!」と思ってしまうかもという声も上がりました。
 続いて、玄海原発対策住民会議副会長の仲秋喜道氏から原発の原理と危険についての講義と、原発反対の声が大きくなっている今後の動向への期待をうかがいました。夜は交流会で、受講生一人一人が平和に対する思いを熱く語りました。
 2日目は、長崎県佐世保市の佐世保基地を見学しました。初めに佐世保市議の山下千秋氏から、観光の街であると同時に近現代史においては原子力潜水艦等も寄港する軍事都市である佐世保の、だからこその平和への強い思いをお話し頂きました。
 その後船に乗り込み、佐世保の海の8割以上を占める基地の様子を、陸上でも米軍施設等を山下氏の解説とともに見学しました。あいにくの雨ではありましたが基地の実態を肌で学ぶことができ良い経験だったと思います。
 最終日は、長崎市で原爆資料館・爆心地・浦上天主堂など原爆の遺構をたどりました。途中立ち寄った白山墓地では原爆投下日やその付近の日付の並ぶ墓標に改めて原爆に奪われたものの重さと繰り返してはならないという思いを強くしました。
 続いて長崎原爆被災者協議会事務局長・山田拓民氏からご自身の被爆体験と、被爆した方々の思いをないがしろにするような原爆症認定訴訟の話を伺い、このようなむごい経験をさせられた方々の心に沿う解決のために声を上げる重要性を感じました。
 短い時間でしたが平和を勝ち取るために闘う人たちの活動に触れ、誰もが笑っていられる幸せな社会を築くためにもっと学び、いろいろな方々と交流・活動していきたいと思いました。(ひまわり企画かえで薬局・伊藤笑子)