東京民医連

東京民医連のご紹介

みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

平和の学び継続しよう 原水禁世界大会に参加して

 東京ほくと医療生協では青年職員を中心に、この一年、「原水禁運動で学んだことを次につなげるプロジェクト」として平和の活動に取り組んでいます。今年は「原水爆禁止2011年世界大会・長崎」に、新入職員6人を含む職員9人が参加しました。

戦跡めぐりや平和納涼会で

 昨年末の反核アニメ「アンゼラスの鐘」上映運動に続き、プレ企画として6月に行われた北区戦跡めぐり、7月の平和納涼会などを青年職員が企画運営してきました。また、平和行進への参加を経て今年は平和を学ぶという目的で、新入職員6人も新たに合流し世界大会を迎えることができました。

「アンゼラスの鐘」監督に会う

 こうした活動を「アンゼラスの鐘」の監督・有原誠治さんが知り、「ぜひ会場で声を掛けてほしい」との伝言があり、今回2年連続になる宮城桃子さん(王子生協病院栄養科)は、有原監督に会うという目的で参加し世界大会2日目の分科会「映像の広場」で監督に会うことができました。
 分科会当日、宮城さんは上映会以降の平和の取り組みを報告し、有原監督は「東京北区の青年達が自主的に平和の活動をしていて、そのきっかけが『アンゼラスの鐘』だと聞いてとても嬉しかった」と話されました。また、翌日早朝、映画に出てくる病院跡地や浦上天主堂を巡ると、感無量だったとのことです。

被爆者の話にいっそう感銘

 帰ってからの北区原水協の報告会で、長崎で家族5人を原爆で亡くした被爆者の池田さんから「私はクリスチャンで浦上天主堂は、子どもの頃に何度も通った場所」などと当時の模様が語られると、青年たちの思いはよりいっそう深まったようです。
 世界大会や原爆資料館の見学、RING LINKゼロ、宿泊先での感想交流、意見交換会など盛りだくさんの日程でしたが、宮城さんからは「実際に現場の空気に触れること以上に人の心に何かを訴える術はない、実際に動いてみることに大きな意味がある」との感想が出されました。

秋からの平和活動もきまる

 また、報告会後の世界大会参加者交流会に17人が参加して、秋からの平和の活動を青年職員中心に自主的に基地見学、上映会などを企画することが決まりました。
 当面、10月に開催される全日本民医連学術・運動交流集会のポスターセッションで平和の取り組みを報告することが決まっています。(東京ほくと医療生協 森松伸治)