東京民医連

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みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

事業所の歴史と役割は?地域の人の暮らしの実態は? 北中ブロック 新人研修会で学びあう

53人が参加

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 北中ブロックでは、今年度も昨年と同様、ブロック合同の新人研修会を4月6日におこないました。昨年は第五福竜丸の見学とバーベキュー交流会をおこない、法人の枠を超えた新入職員の交流をもってもらおうと企画しました。
 今年は昨年新たに参加した職員を実行委員会に加え、開催テーマを決め、しっかり学んでもらう取り組みにすることになりました。メインテーマは、「自分たちの事業所がどのようにしてつくられ、発展してきたのか、地域の中での役割を学ぶ」「地域の人がどのような状況の中で暮らしているのか実態を見て、その人たちの人権が守られているのかを学ぶ」としました。
 内容としては4~5人組みのグループを作り、午前中に病院や診療所などの事業所訪問、午後に地域訪問をおこない、地域の人の暮らしぶりや地域実態の見学をおこないました。その後グループディスカッションをして、学んだことを模造紙にまとめ、全体会でグループ発表しました。
 参加した職員からは、「実際に住んでいる方からの話は大変貴重だった。診療所が組合員さんの力でなりたっていること、組合員さんの結びつきの強さを感じた」「団地に住んでいる人の高齢化の進行の実態を見て、団地の中の格差にも目を向けて、地域の人のニーズにあった手の差しのべかたをしなくてはいけないと思った」「自分が育った東京でこんな千軒長屋がいまだ存在していることは知らなかった。格差と貧困にもっと目をむけなければと感じた」等の感想がよせられました。
 新入職員にとって、自分たちの働く地域を知るということはとても重要なことです。特に医療・福祉に携わる者としては地域の人々の要望や住み慣れた町で暮らしていきたいという願いを叶えるためにも充実した医療・福祉が大切になってきます。そういった声を聞くためにも直接話を伺うことは新入職員にとってはとても良い機会になったと思います。(東京ほくと医療生協・ショートステイけやき・村越快輝)