東京民医連

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みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

視角

 先日、久しぶりに「飛行機」に乗るため空港にいった。昔親に連れられてYS―11に乗ったこともあり飛行機が好きだ。そんな昔のことを思い出していると、「○○ゴールドカードでご予約のお客様…」と優先搭乗の案内がされていた▼聞き逃したかもしれないが、普通は体の不自由な方や幼児を連れた方が先に搭乗するのではと驚いた。そういえば、昔もファーストクラスの方は優先搭乗だったような気もする。しかしここまで露骨に、「ゴールドカード≒「お金を」持っている」ことが優先されるとは▼その企業グループのHPには「世界の人々に『夢』と『感動』を届けます」とある。夢も感動も「カネ」次第なのかと思ってしまう。どんな業種も経営は楽ではない。まして航空会社は「グローバル化」の強風の真っただ中にもいる。しかし、だからこそお金のあるなしではなく、人としての思いやりや心遣いが大切なのでは▼最近外国からの観光客を呼び込むのに、「日本的おもてなしの心で…」等と言っているのを聞く、それも「お金持ち」に対してだけなのだろう。もてなすとは「心をこめて客に対応する」と辞書にある。社員たちはどんな気持ちでこのアナウンスをしているのだろう▼お金のあるなしで差別をしないと胸を張って仕事ができることに喜びを感じつつ、今日も乾杯。(O)