東京民医連

東京民医連のご紹介

みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

視角

 参院選では、消費税増税反対と普天間基地無条件撤去を訴えて、民医連の医師が東京と沖縄で立ち上った。消費税増税は反対が、普天間基地は無条件撤去が上回った。消費税増税は大企業減税の財源づくりと、論戦では白黒がついた▼東京は増税派が占め、沖縄は県内移設派が勝った。マスコミは真実を報道せず、我々の力不足もあった。しかし、全国で宣伝と対話が繰り広げられた。受け取られないチラシ、話を聞かないで切られる電話のなんと多いことか。マスコミの当選予想の中でしか選択せず、願いは消費税増税反対でも増税派の政党に入れるという返事もあった▼「問題の本質は…膨大な貧困層の登場だった」。「新自由主義は…人間を『ひとりで生きる孤立した存在』『競争的存在』へと変貌させた。他者と共同し、共感し、互いに励ましあう『共生』という人間本来の資質を忘れさせた」(青砥恭『ドキュメント高校中退』)。共同と共感のないところに政治選択は成立せず、最も困難な層が投票しない▼社会を捉える国民に成長する取り組みが必要だ。「若者達が『我々は貧しい。しかし、それは我々自身の責任ではない! 社会には我々を生きさせる責任がある』と主張し始めた」(同書)。こういう運動をしよう。比例定数が削減され、まともな選択肢がなくなる前に。(柳)