東京民医連

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みんいれんTOKYO(機関紙)1面の記事の抜粋です

東都協議会友の会連絡会、「患者の権利宣言」を作成

会長・犀川三郎さんに聞く

患者の権利宣言を実らせるには

 東都協議会友の会連絡会は今年4月、「患者の権利宣言」を発表しました。医療生協では「患者の権利章典」をつくっていますが、民医連の共同組織が「宣言」をつくるのは初めての試み。その経緯や思いなどを犀川さんに聞きました。

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 「患者の権利宣言」は、尊厳を守る権利、平等な医療を受ける権利、最善の医療を受ける権利、知る権利、選択や拒否の権利、セカンド・オピニオンを得る権利など、箇条書きで8項目にまとめました。
 昨年4月に患者の権利委員会を発足、作業を開始しましたが、これがなかなか大変でした。私たち友の会の活動は、病院を守る、医療を守るという、いわば病院の「後援会」的な立場でやってきたところがあって、「患者の権利」という視点がやや弱かったのです。そこで、半年間かけて患者の権利についての学習会を重ねながら、病院への疑問や要望を出し合いました。さらに、会員さんの声も聞きました。「医師に質問しにくい」「何をどう話していいかわからない」「治療に納得できない」など多くの声が出されました。
 患者の権利宣言をつくったら自動的に権利が守られる、なんてことはありえません。これを具体的に実らせるにはどうしたらいいか。それには「求める」だけではなく、患者側の「努力」も必要なのではないか、わからないことは聞く習慣をつけることから始めようということになり、「医師へ伝えておきたいこと・聞きたいこと」を11項目にまとめました。
 これを参考にして、健和友の会の総会で、本物の医師が医師役に、友の会役員が患者役になって「模擬診察室」を実演したところ、「質問が的確だと医師の答えも的確に返ってくることがわかった」などと大変好評でした。今後もさまざまな機会をとらえて大いに啓蒙活動をしていきたいと考えています。